Fujiwara :: Movie - 2005.09.07 Wed 22:01
「elephant」
1999年に起きたアメリカコロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにしたドラマ。監督はガス・ヴァン・サント。「グッド・ウィル・ハンティング」やヒッチコックの「サイコ」をリメイクした監督ですね。
件の事件というと、マイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」もありますが(こっちはドキュメンタリーだけど)、プロパガンダ臭を嫌ってかまだ観ていません。ちゃんと観ないと評価はできないんだろうけどさ。
さて、この「エレファント」、映画として観るにはちょいキツイかも。アメリカの高校生活を、内側から淡々と切り取っただけの作品です。ストーリーなんて無いようなもの。もちろん結末も無し。
でもそれでいいんでしょう。事実だけで十分。
犯人の二人が学校に入り虐殺を始めるまでは、時間軸が複雑に交差しながら主要人物を追うので多少戸惑いました。それでも、ただ静かに映し出されるそれぞれの生活は、現代の若者をそのまま切り出したリアルを感じられて、だからこそ、同じように日常を映し出される殺人犯にぞっとさせられます。
主人公が、犯人と入り口ですれ違い様に言われた「中に入るな。地獄を見るぞ」が、やけに印象的でした。それから、台詞もなく、ゆっくりと犯人に近づいていくダンサー風の男性も。日常と異常の狭間で、異常の方の吸い込まれていく恐怖を感じました。
観終わった後も嫌な感情はずっと残ってましたね。きっと「なぜ?」が消えないからだと思うけど。
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